こんにちは。敏感肌のcocoです。
今回は、漢方と化粧品に配合されている和漢植物成分、それから、漢方で良いとされている食べ物についてまとめてみましたよ。
よく「薬膳食材」とも言われていますが、私たちが普段食べているものが漢方的に良い食べ物だったりします(*^_^*)
ということで、
- 漢方は肌にいいっていうけれど、そもそも漢方って何?
- スーパーで買える肌に良い薬膳食材を知りたい
- 肌を強くするには和漢成分がいいみたいだけど本当?
という場合は、簡単にわかりやすくまとめてみたので、参考にしてくださいね。
漢方は東洋医学の分野で、西洋医学と考え方が違います。
西洋医学は、頭が痛い場合は頭痛薬を処方されますが、漢方の場合は、生活習慣や食事、体全体の様子を細かくカウンセリングして、その人にあった漢方薬を調合して処方します。
漢方は、
- 陰陽説…自然界のあらゆるものは「陰」と「陽」に分かれていてバランスを保っている
- 五行説…自然界のあらゆるものは「木・火・土・金・水」の5つに分類されている
- 五行説に基づいて、体の機能も「肝・心・脾・肺・腎」の五臓に分類される
- 人間の体は「気・血・水」で成り立っている
という考え方を元に、体の不調の原因を見つけていきます。

陰陽説とは、「太陽と反対の月」「女性の反対の男性」など、その2つがないと自然界は成り立たないという理論のことです。
人間の体にも陰陽があって、「バランスを崩すと体調が悪くなる」というのが漢方の考え方です。
そして、「木・火・土・金・水」の5つに分類する五行説。

木は火を生み、火は灰になって土に、土から金属が採れ…という感じでうまく助け合っています。
また、木は土の養分を吸うし、火は金属を溶かす、土は水を汚すなど、それぞれけん制しています。
助け合ったりけん制したりして、バランスを保っているんですね。

五行説を元にして体の機能を分類したのが「五臓」。
木(肝・胆)、火(心・小腸)、土(脾・胃)、金(肺・大腸)、水(腎・膀胱)に分かれます。
臓器そのものではなく、その機能や働きを意味しています。
食べ物も5つに分類されていて、バランスよく食べることで体調を整えることができるんですね。

気はエネルギー、血は全身に栄養を与える血液、水は血液以外の体液のこと。
「気・血・水」を元にした6つの体質タイプが、体調が悪いときの手がかりになりますよ。
- 気虚(ききょ)…エネルギーが足りない
- 気滞(きたい)…エネルギーの流れが悪くなっている
- 血虚(けっきょ)…血液が足りない
- 瘀血(おけつ)…血液の流れが悪くなっている
- 津虚(しんきょ)…水分が不足している
- 水滞(すいたい)…水分の流れが悪くなっている
漢方では、肌の悩みも、この6つの体質タイプからケアしていきます。
続いては、肌の悩み別に、おすすめの食べ物や漢方薬についてまとめてみましたよ。
漢方薬については、肌だけでなく他の効果もあるので、ドラッグストアで購入するときや漢方薬局などで相談する前の参考程度にしてくださいね。
- ファンデーションがうまくのらない
- クマができやすい
- TゾーンはべたつくのにUゾーンは乾燥する
- 毛穴が黒くて目立つ
という場合は、血のめぐりが悪いのが原因。
玉ねぎ・なす・らっきょう・酢・黒豆・小豆・黒糖・シナモンなど。
血のめぐりを良くする桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよいくいにん)など。
- 汗が脂っぽい
- 体臭が気になる
- むくみが気になる
- お肉や脂っこいものが好き
- ニキビ跡ができやすく毛穴が開いている
という場合は、水のめぐりが悪いのが原因。
ごぼう・きのこ・レンコン・ゴーヤ・冬瓜など。
黄蓮解毒湯(おうれんげどくとう)など
- 肌が乾燥している
- 小じわが多い
- ふらつくことがある
という場合は、血が足りないのが原因。
牛肉・ほうれん草・プルーン・ひじき・黒ごま・黒豆・レバー・クコの実など。
四物湯(しもつとう)・当帰飲子(とうきいんし)など
- 粉が吹いてかゆみがでる乾燥
- 唇などの皮がむけやすい
- 肌のキメがあらい
- 喉が渇きやすい
という場合は、水が足りないのが原因。
れんこん・梨・柿・はちみつ・白きくらげ・白ごま・鶏の手羽先・牛すじ・松の実など
温経湯(うんけいとう)など
- 顔色が悪く、唇の色が紫っぽい
- クマができやすい
- あざができやすい
- 冷え性ぎみ
という場合は、血のめぐりが悪いのが原因。
玉ねぎ・なす・らっきょう・酢・黒豆・小豆・黒糖・シナモンなど。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)など
- 頬やこめかみにシミができやすい
- ストレスが多くイライラしがち
- 生活習慣が乱れがち
という場合は、気のめぐりが悪いのが原因。
香りが強い野菜(春菊・セロリ・三つ葉など)・ハーブ・グレープフルーツやミカンなどの柑橘系の果物
加味逍遥散(かみしょうようさん)など

ごぼうとレンコンがたっぷり入った筑前煮に三つ葉を添えてみたり、カレーライスのときは福神漬けの代わりにらっきょうを添えてみたりと、日々の食事もカンタンに薬膳料理になりますね。

続いては、化粧品に配合される和漢植物成分についてです。
「和漢化粧品」というと「肌を強くしてくれる」「肌本来の力を引き出してくれる」というイメージがありますよね。
ですが、薬事法の決まりから医薬部外品以外の化粧品は、効果をうたうことができません…。
そのため、化粧品として配合されている和漢植物成分は「保湿成分」と記載されているものがほとんどなんです。
それでも、和漢植物成分は、漢方薬としても使用されている成分が多く、
- 消炎・抗炎症
- 抗菌・殺菌
- 血行促進
という作用もあるので、肌荒れ、肌のハリ、肌の弾力、肌のキメのケアができます。
また、紫外線ダメージを軽減してくれる和漢成分もあるので、シミやくすみも予防できます。
なので、肌に元気がない場合や敏感肌の場合には「和漢化粧品を使ってみたら、肌に良い変化があった」という方が多いんですよね。
和漢成分というと、高麗人参、当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)などが良く知られています。
化粧品に配合されている和漢植物成分はたくさんありますが、主な和漢植物成分をまとめてみましたよ。
- オタネニンジンエキス…ハリや弾力を与える・肌を柔らかくする
- トウキエキス…肌荒れ防止・ハリを与える・肌を引き締める
- シャクヤクエキス…肌荒れ防止・ハリを与える・肌を引き締める・キメを整える・紫外線ダメージケア
- ヨクイニンエキス…肌荒れ防止・ハリを与える・肌を引き締める・肌をなめらかにする
- ソウハクヒエキス…紫外線ダメージケア
- オウゴンエキス…肌荒れ防止・ハリを与える・肌を引き締める
- チンピエキス…肌荒れ防止・ハリやツヤを与える
和漢化粧品だけでなく、他の化粧品にも配合されていることも多いので、化粧品を選ぶときは、ぜひ参考にしてくださいね。
和漢植物は、肌に優しい保湿&ツヤ成分なので、ほとんどの化粧品に配合されているんですよね。
今回は、実際に使ってみた中でも「ザ・和漢」という化粧品の感想をまとめてみましたよ。

あきゅらいずの社長さんが自ら中国に行って厳選した10種類の和漢ハーブ配合化粧品です。
和漢ハーブを濃縮したエキス「草根木皮たまり」の良さをすごく実感できました。
ヒト型セラミドも入っていて、さっぱりした使用感なのにしっかり保湿してくれますよ。
トライアルだけでも、敏感な私の肌が元気になるのがわかりました。
→あきゅらいずトライアルセットをお試ししたら毛穴効果が抜群だった!

HANAオーガニックは、オーガニック化粧品ですが、この美容液と薬用美白クリームだけは、和漢植物をふんだんに配合しています。
個人的には、薬用美白クリームは効果も使用感もイマイチでしたが、美容液は肌の炎症を抑えてくれる感じがして良かったです。
赤みが目立たなくなって、毛穴も小さくなるので、肌がトーンアップしたかのようにキレイに見えるようになりましたよ。
→HANAオーガニック口コミ【敏感肌が2ヶ月使ってみての美白効果】(ライン使いのレビューになります。)

テレビCMでも放映されている約170種類以上の和漢植物中心の成分が入った化粧品です。
コラーゲンもたっぷり入っているので、かなり保湿力が高かったですよ。
ただ、ステップ数が多くお値段が高いのがデメリットです…。
個人的には、お値段に対して効果が割に合わないということで続けられませんでしたが、良い化粧品であることは間違いないと思います。
→【ドモホルンリンクル口コミ】8点セットをラインで使ってみた!
今回の記事は、漢方薬を販売している新日本堂さん監修の本「漢方のすすめ」を参考にまとめています。
新日本堂さんには、漢方ブティックや漢方ミュージアム、漢方スクールなどがあって、公式サイトをチェックしてみたら、私が思う漢方のイメージとは全く違って、すごくお洒落でした♪

オンライン漢方相談もあります。
「漢方のすすめ」は、漢方についてすごくわかりやすくまとめてあるし、ページ数も少ないので、活字が苦手な私でもサラっと読めました(*^_^*)

美容のことだけでなく、いろいろな体の不調についてもまとめてあります。
「漢方を詳しく勉強したい」「資格を取りたい」という場合には向いてないけれど、
- 難しくわかりにくいのは無理。漢方について簡単に知りたい
- 自分の悩みにはどんな漢方薬や食べ物がいいんだろう?
という場合は、おすすめの書籍です♪
20代30代のときは、何も考えず、お肉とお魚と野菜をバランスよく食べてればいいよね~くらいの感覚だったけど、40代になって体に不調が出始め、大きな病気をしたことで、漢方について知りたくなりました。
また、和漢化粧品を使ってみて、肌の赤みが落ち着いたり、目立つ毛穴がキレイになったりしたので、和漢植物は保湿効果だけではなく、年齢肌の悩みに応えてくれることも実感(*^_^*)
漢方薬については、副作用などもあるので、薬局や病院などでしっかり相談して自分の悩みに合ったものを調合してもらうほうが良いです。
でも、薬膳食材だったら、毎日簡単に取り入れることができます♪
体の内側から肌をキレイにしたい!という場合の参考になれば嬉しいです(*^_^*)
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