こんにちは。敏感肌のcocoです^^
今回は、成分表示でよくみる「BG・DBG・グリセリン」などの水容性成分の種類や特徴についてまとめてみました。
水溶性成分は、化粧品に配合される量が多いので、安全性の高い成分です。
グリセリンは、最も低刺激な成分なので、敏感肌にも安心な成分。
BG(1,3-ブチレングリコール)も低刺激。
グリセリンよりさっぱりしていて使用感が良いので、敏感肌用化粧品にも配合されることが多いですよ。
ですが、DBG(ジプロピレングリコール)は、配合量が多いと目や肌に刺激を感じる場合があります…。
水溶性成分は、肌が元気であれば全く問題のない成分ですが、敏感肌の場合は合わなかったり、刺激を感じてしまうことも・・・。
ということで、
- 水性成分の種類と特徴を知りたい
- 敏感肌の場合はどの水容性成分がいいの?
- 配合量が多いと刺激を感じる水容性成分ってあるの?
- 今使っている化粧品がなんとなく合わない気がする・・・
という場合は、ぜひ参考にしてください!
それでは、化粧品に配合されている水性成分について簡単に解説していきますね。
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ほとんどの化粧品に一番多く配合されている成分は、水(精製水)です。
こだわっている化粧品だと、ミネラルを含んだ海洋深層水や温泉水、天然水を採用しているブランドもありますね。

また、オーガニックコスメだと「ダマスクバラ花水」などを使用している化粧品もあります。

そして、そこに「保湿剤」として配合されるのが、
- グリセリン
- BG
- ペンチレングリコール
- 1.2-ヘキサンジオール
- カプリリルグリコール
- DPG
- PG
- エタノール
という水容性成分です。
水溶性成分の効果というと「保湿するだけ」というイメージがありますが、
- 肌を引き締める(エタノールなど)
- 肌なじみを良くする(PCA-Naなど)
- 他の成分を溶かす(エタノール・BGなど)
- 肌触り・使い心地を良くする(DPGなど)
- 抗菌・防腐作用(BG・DPGなど)
という効果もあるんですよ。
エタノールは、配合量が多いと肌や毛穴を引き締めてくれる効果がありますが、敏感肌の場合は刺激になることも…。

こちらは、ライスフォースの化粧水ですが、エタノールが前にほうにきているので、毛穴や肌を引き締める効果が期待できます。
ただ、エタノールが苦手な場合は、控えたほうが良い化粧品ですね。

こちらは、HANAオーガニックの乳液です。
オーガニックコスメなのですが、エタノールが最後のほうに記載されていますね。
これはあくまで個人的な意見ですが、水に溶けにくい成分をとかす(抽出する)ために配合されていると考えられます。
なので、エタノールの配合量も少ないということになりますよ。
続いては、水容性成分(基剤)のそれぞれの特徴について、簡単にまとめてみました。
とても保湿力が高い水容性成分です。
肌も持っている成分なので、低刺激でアレルギーも起きにくいです。
水や水蒸気に触れると温かくなる性質があるので、ホットクレンジングジェルにも配合されることが多いですよ。
ほとんどの化粧品に配合される水容性成分で、合成のものと植物由来のものがあります。
低刺激なので、特に敏感肌用化粧品の主成分になることが多いです。
グリセリンよりべたつかないので、「敏感肌でもべたつくのが苦手・・・」という場合におすすめの水容性成分ですよ。
8%以上で防腐効果を発揮します。
BGと同様さっぱりした水容性成分で、こちらも合成のものと植物由来のものがあります。
防腐効果が高いので、パラベンなどの防腐剤が入っていない無添加化粧品に使われることが多いです。
4%以上で防腐効果を発揮します。
ただ、配合量が多いと刺激を感じる可能性がありますよ。
ペンチレングリコールよりも防腐効果が高い成分です。
なので、こちらも配合量が多いと刺激を感じる場合があります・・・。
2%以上で防腐効果を発揮します。
1,2-ヘキサンジオールよりも防腐効果が高い成分で、1%以下でも防腐効果があります。
こちらも刺激を感じる場合があります。
BGやPGより、肌を柔らかくしてくれる水性成分です。
目に刺激を感じたり、敏感肌だと肌に刺激を感じたりすることがあります。
この成分も防腐効果が高いので、無添加をうたっている化粧品に使われることがありますよ。
10%以上で防腐効果を発揮します。
現在はBGが主流ですが、BG以前によく配合されていた水性成分で、旧表示指定成分です。
脂溶性で、皮膚になじみやすく浸透しやすいことから、刺激になる可能性があります。
皮脂やべたつきを抑えるので、さっぱり感のある水性成分です。
すーっとする清涼感があって、毛穴を引き締める効果も期待できますが、乾燥してしまうというデメリットがあります。
水にとけにくい成分を抽出する際にも使われるので、多くの化粧品に配合されています。
敏感肌だとアルコールが苦手…という場合が多いので、敏感肌用化粧品には配合されないことが多いです。
続いては、あまり見かけないけれど気になった水性成分についてまとめてみました。
BGやPGと同じくらいの保湿力を持つ水性成分です。
トウモロコシなど植物の糖を発酵させて作られるので100%植物由来になります。
ただ、開発されたばかりで、刺激性・安全性についてはエビデンスがありません。
肌の角質層にある水分を守っているNMF(天然保湿因子)で、アミノ酸系の保湿成分です。
うまみ成分のグルタミン酸から作られていますよ。
1%以下でも保湿効果があるので、保湿力がとても高いです。
糖アルコールの一種で、リンゴのやプルーン、海藻類にも含まれています。
甘味料として使われますが、保水力が高いので化粧品にも使われることが多いんですよ。
グリセリンより保水効果はやや劣りますが、肌を柔らかくしてくれます。
ただ、水分を吸収する効果(吸湿性)が高いので、べたつき感があります。
ビーツ(ビート)の糖から合成された水性成分で、グリセリンより保湿力が高いです。
ただ、その分べたつき感もあります。
他にも、
- キシリトール…白樺に含まれる成分で肌荒れ防止効果もある
- コンドロイチン硫酸Na…ヒアルロン酸と同じように保水力がある
- ポリグルタミン酸Na…納豆のねばねば成分で、肌の天然保湿因子の生成を促進する働きもある
という水性成分もあります。

こちらは、敏感肌に人気のエトヴォスの保湿美容液です。
グリセリン、BGが成分表の前にきているので、肌に優しいことがわかります。
エトヴォスは、PCA-Naなど、天然保湿因子であるアミノ酸系保湿成分が多く配合されているのも魅力なんですよ♪


続いては、敏感肌でもエイジングケアができると人気のアヤナスの化粧水です。
植物由来のプロパンジオールとグリセリンが前にきていますね。
こちらも肌に優しかったですよ。


こちらは、オールインワンジェルで人気のカナデルプレミアリフトです。
グリセリン、BG、マルチトール、ペンチレングリコールの順になっていますね。
マルチトールも、でん粉から作られる糖アルコールで保湿成分です。
この化粧品も肌に優しかったですよ♪

敏感肌の場合に、気をつけなければいけないのは、
「無添加なので、防腐剤は一切入っていません」
という化粧品です^^;
防腐剤のパラベンやフェノキシエタノールが入っていなくても、
- DPG
- 1,2-ヘキサンジオール
- カプリリルグリコール
の配合量が多い場合、極度に敏感な肌だと刺激を感じてしまう可能性があります…。(※もちろん安全性の高い成分です)
なので、化粧品の水溶性成分をチェックする場合は、
- グリセリン
- BG
- プロパンジオール
がなるべく前にきているかどうかで選ぶと良いと思いますよ。
「しっとりした使用感が好み」という場合は、グリセリンの配合量が多いもの。
「さっぱりした使用感が好み」という場合は、BG、プロパンジオールの配合量が多いもの。
が選ぶときのポイントになります。
「美容成分をチェックして購入したのに、なんとなく肌に合わない気がする…」
「刺激はないけれど、肌がきれいになった感じがしない…」
という場合の参考になれば嬉しいです^^
敏感肌が気になる「肌荒れ&抗炎症防止成分」や「界面活性剤」について詳しくまとめています。よかったらチェックしてみてくださいね。
→敏感肌の肌荒れ防止&抗炎症成分について簡単にまとめてみたよ

→敏感肌に界面活性剤は悪い?化粧品に使われる種類と成分を簡単に解説
